右手采遊[俳人] ※ページ内のすべての画像はクリックすると見やすくなります。 右手采遊の関連作品 「出づる日の位置の確かさ淑気満つ」 「節分会果てて気になる鬼のこと」 「ポケットに中也のこころ雪が降る」 「遺されし夢の大きさ冬銀河」 「アフガンより医師の遺言クリスマス」 「降る雪や語り継ぐべき昭和の譜」 「冬籠り青の時代のピカソの絵」 「駅を出てふと木枯しに躓けり」 「引越してまず確かめるオリオン座」 「漱石忌猫は世間を探訪中」 「笹鳴きのくすぐってみる裏の山」 「神の旅朝のスープに始まれり」 「ショパン聴く若者たちの冬来たる」 「秋深し辿りついたる法の庭」 「神牛の頭撫でられ菊日和」 「空間を自在に占めて吾亦紅」 「生き合うてやがて個になる草の花」 「新しきダムの声する鰯雲」 「月天心猫の家路も見届ける」 「月ひとつ地球ひとつの縁かな」 「月光のやさしくなりぬねこの家」 「永劫のふと落ちかかりばった跳ぶ」 「そのままで秋思のかたちラフランス」 「秋凉し今宵賢治と星めぐり」 「猫の耳小さな秋に反応す」 「ヒロシマを観たと一言あとは黙」 「列島に飢餓の記憶や夏蕨」 「噴水のあきらめきれぬ空の青」 「夏富士に真向かう椅子の空けてあり」 「あこがるる麒麟の視野の夏の色」 「梅雨深し同じところで止むピアノ」 「草そっと添えて揺らせり蛍籠」 「人の世を涸らさぬための夏椿」 「図書館の窓に青嶺や指定席」 「海いろの詩集届きぬ聖五月」 「被災地の低きところに鯉のぼり」 「夏来たる三鬼遊びし川原にて」 「ぞうさんの歌のせて去る春の雲」 「葉桜や猫一睡し立ち去りぬ」 「花冷えや三鬼の墓碑は南向き」 「春雷に第六感の目覚めたり」 「西東忌ひとり歩きは句のはじめ」 「初蝶のふと魂の在り処かな」 「青天をこぼれ落ちたるいぬふぐり」 「やわらかき光届きて雛納め」 「流れゆくものに月日や雛の旅」 「サーカスの少年帰る桃の花」 「花ミモザ世界へひらくあしたかな」 「にわとりに名前を付けて春立ちぬ」 「あるときは鳥の眼となり大枯野」 「初しぐれ傘さしくれし師の歩幅」 「禍も福もひとつ地球やちちろ鳴く」 「秋霖の吉備路またよし句の集い」 「今もなほ三鬼の黙やヒロシマ忌」 「モネを観て日傘の人になってみる」 「蟻の列引き返してもいいんだよ」 「海に向く兜太の背中立憲日」 「万葉を忘れずにいる花馬酔木」 「精一杯もてなす桜無人駅」 facebookでシェア Twitterでシェア LINEでシェア