岡崎淳子[俳人] ※ページ内のすべての画像はクリックすると見やすくなります。 岡崎淳子の関連作品 「てのひらをまるくかさねるはつしぐれ」 「秋天へ放たれ土佐の蝶となる」 「蝉しきり墓の子の母かと問われ」 「ふっくらと言霊つつむ泰山木」 「かの世からはらり初蝶ひらりと子」 「散るための球型 風のたんぽぽ」 「ゆっくりと花びらこぼす北斗星」 「ぬかずけば夢殿ひらく花明り」 「線描きの子らの未来図 初燕」 「君悼むためにわれ在り冬薔薇」 「木の実降る木喰仏に左右の耳」 「生国のここは生家の星月夜」 「原爆を越えたる言葉ドームの空」 「縄文の月光となる夏の月」 「洩れてくる炉心の本音梅雨の底」 「仏恋大和の風に聴く菫歌」 「夕冷のさくらを包む十の指」 「人の百年俳句の千年初明り」 「一点として立つ冬晴れの真中」 「川上は毛馬の辺りの初しぐれ」 「生国の刈田に残したる歩幅」 「千草八千草佳きことのみを運として」 「海彦を探す山彦余震の夏」 「いま一度駆けたき故郷青野原」 「いい花に会ってきましたと追伸」 「春の日の父のやさしい羽織の裏」 「仏恋大和の風に聴く菫歌」 「卒寿新春亡き子の声に應えたる」 「行きゆきて行きゆきてなほ枯野原」 「妹はいもうとのまま春を逝く」 「花吹雪健三郎亡く龍一去り」 「千年の今年の今日を散る桜」 「今生の別れに選ぶはくもくれん」 「大津波人に鰭なく翼なく」 「瞬かぬ遺影の視点寒葵」 「世に敏き昭和一桁二月尽」 「枯れきって風を透かして猫じゃらし」 「救われし命を繋ぐ一・一七」 「芽木匂う一本のみち一行詩」 「蛍袋胎内回帰のうすあかり」 「新樹光届く心の一頁」 「異次元を跳ぶ氷上の「天と地と」」 「待春のこころ止水に預けおく」 「行き合いし人こそ全て冬暖か」 「終章へ時雨も時化も過客にて」 「少年と永久に小春のちせい句碑」 「師の声を辿る大和の真葛原」 「推敲を残して暮れる凍鶴忌」 「筑紫野の刈田に残したる歩幅」 「黄泉の子の願い叶いて卒寿の秋」 「月に雲合鍵託しての独り」 「はくれんへ歩幅をつなぐライト坂」 「夏帽子かの世にはなき影法師」 「青梅雨の指ひらひらと詩語こぼす」 「かの世とて時は経つらし沙羅落花」 「悲の器深き平成夕桜」 「ただ海へ合わす三月のてのひら」 「感じ得る限りは生きる雪蛍」 「春の児の喃後にのこる縄文語」 「忘れて生き忘れずに生きサクラ」 「万緑へひとり万緑からひとり」 「筑紫野の菜殻火考を妣を招ぶ」 「はくれんと語るに座る石の冷え」 「白木蓮待って待たれて卒寿の歩」 「蝶のみち断たれし黄海ミサイル砲」 「瞬かぬ遺影の視線寒葵」 「旅人として立つ故郷の枯野」 「さるすべり闌けて今日より卒寿とは」 「冬の川ヒトは屈んで鳥になる」 「流燈のあとヒロシマの水平ら」 「水に散る白さるすべり爆心地」 「八月の海広すぎる深すぎる」 「訪う懺悔訪えない夏を重ねきて」 「ふっくらと言霊つつむ泰山木」 「風光る句を成すに声読むに耳」 「ゆっくりと花びらこぼす北斗星」 「少年の母でありし日蝶のみち」 「誰もいない地球が回る雪が降る」 「余生なき人生百年忍冬」 「亡き友の一語温め冬に入る」 「朝顔に覚め夕顔に佇つ晩年」 「季は秋の心に灯るはくもくれん」 「晩年はもとより承知草の花」 「歳月は西へ流れて霊送る」 「届かざる沖縄の意志夏巡る」 「碑を掠め戦を知らぬオニヤンマ」 「整列の椅子は墓標かヒロシマ忌」 「原爆忌人種国籍なきリュック」 facebookでシェア Twitterでシェア LINEでシェア