横山代枝乃[歌人] ※ページ内のすべての画像はクリックすると見やすくなります。 横山代枝乃の関連作品 「いにしへの人恋ふるごとふり仰ぐ古木の梢に月かかりゆく」 「登りゆくほどに静けし冬木立ち妖しきまでの霊気いざなふ」 「をちこちに残雪さむきみよし野の峡の田やうやく朝光届く」 「希望涌く思ひに似たり秋雷の去りて夕日は金色に照る」 「孤高なる姿と思ひ仰ぎ見し山頂の松枯れていくとせ」 「香焚きてしばし祷りのなかにあり平安よあれ我に地球に」 「紀元節の頃はよく雪が降りたると母語りくれし明治時代を」 「吾が皿のケーキを猫に分かちやる午の陽静かに澄みし縁側」 「ゆふ風に露草の葉がゆらゆらと揺れゐつ遥か海の光りつ」 「苔いまだ生えざる辞世の碑に雨乾きつつ聞くほととぎす」 「たたなはる雲は入り日に染まりゆく暫し見てをり山の彼方を」 「しばし佇ちわが身のほどを省みる夕べ澄みたる十六夜の下」 「そら豆の葉をひるがへし風はゆく膨らみ初めし莢見せながら」 「釈迦堂の修復落慶華やかに稚児の行列春の陽うらら」 「水仙の花のしきりに匂ひくる門辺の空に夕月おぼろ」 「憂国の澄みし心に早春賦うたひつつ清しき春を喚ばん」 「誘われて紅梅白梅咲きさかる富士見ゆる浄きなぎさを訪ひぬ」 facebookでシェア Twitterでシェア LINEでシェア