永井啓子[俳人] ※ページ内のすべての画像はクリックすると見やすくなります。 永井啓子の関連作品 「つまずいて福拾うなり初詣」 「朝靄の中のガス燈春近し」 「注連作る少年の瞳の一途なり」 「冬ざれや大天竜の夕茜」 「ツーリング翼となりぬ小春かな」 「銀杏もみじ師の墓まるくあたたかく」 「たおやかに穂芒のごと自然体」 「ほんのりピンク十月桜に恋をする」 「鬼灯の一つひとつに霊宿る」 「うさぎの耳ぐーんとのびて十三夜」 「語り部の皺も尊き広島忌」 「青虫の空中ブランコ嬰眠る」 「逆立ち児おへそが光る夏立つ日」 「みどりの日どの巣箱にも名前あり」 「鳥雲に天竜の水豊かなり」 「昇華してアネモネの花燦然と」 「赤い帽子白い帽子に風光る」 「春の雲園児らの声乗せてゆく」 「初蝶やふくらむひと日いただきて」 「電飾のトロッコ列車師走かな」 「席ゆずる若者のいて小春の日」 「バリトンの声の底から秋深む」 「歯医者さん今日で終わりよ天高し」 「音読のおさげの少女式部の実」 「照葉一枚幼なの宝又ひとつ」 「右脳全開鈴虫の声あふれあふれ」 「カンツォーネワインの透ける良夜かな」 「子鹿の瞳やさしく澄みて吾に蹤く」 「父の背は大き目標雲の峰」 「「空缶拾い」お天道さまが見てる夏」 「児童等のアルペンホルン山開」 「髪切って薔薇の匂いの風の中」 「はじめてのことば「ウンマ」よ柿若葉」 「泣きやみし児のぬくもりよ朧の夜」 「新藁干さるかぐわしき香をいただきて」 「花吹雪騎乗の少女凛として」 「花の昼シャガール展のサーカス画」 「春泥の靴並びいる幼稚園」 「雪割草秘密の基地を探しあて」 「純白の兎となりて初日記」 「雪富士の応援のあり初登頂」 「日脚伸ぶ小一時間を古書店に」 「冬ぬくし仔犬真なかにあねいもうと」 「手話の子に聖樹の音のきらめける」 「蔦紅葉ゲーテの街を歩きおり」 「菊芋の繁茂母の背小さくなる」 「一才児靴脱ぎすてて野は小春」 「夫の影私の影の良夜かな」 「熊笹に変わる稜線天高し」 「米をとぎ心も磨く秋の水」 「蓑虫の空中ブランコ風まかせ」 「大向日葵五年一組のぞきおり」 「青葉光心閉ざす子「ひらけごま」」 「吊り橋を駆ける子泣く子山笑う」 「一蓮托生おたまじゃくしの紐揺れて」 「花かたくりお伽の国に佇ちつくす」 「蒲公英の絮まんまるく旅支度」 「昼食はイタリアンパセリ青虫さん」 「春ですよピエロ奏でるバイオリン」 「大旦地球儀廻す子平和来よ」 「お餅搗くうさぎへメール十三夜」 「白萩や少女の運ぶ茶会席」 「「どんぐりも供えていこ」と祖母の墓」 「稲光りマリンバの音に呼応する」 「通し土間風吹きぬける敗戦日」 「鳥の眸に虫の目になり夏休み」 「桜散る迷路トンネル「左オーライ」」 「田も畑もまるく沈みぬ春の宵」 「ソプラノの響く空より春生まる」 facebookでシェア Twitterでシェア LINEでシェア