新納愛子 句歌集「福寿草」[俳人・歌人]
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書籍情報
- 出版社
- ライトアッププランニング 私家版
- 内容
- すこやかに笑顔集まる福寿草
今日の日は春の陽ざしも鳥の音も心の奥から晴ればれと聴く
季節を楽しみ、暮らしの中から生まれた素直で温かな俳句と短歌。
読む人の心にやさしい風が吹き抜けていくようである。
大正、昭和、平成、令和と四つの時代を誠実に生きてきた著者の人生の深みと慈愛を感じる句歌集。 - あとがき
- 「お母さん、今年も白い梅が咲き出しましたよ」と一枝を見せると「まあ佳い香りね」と頬ずりをしていつものように花を愛でる気持ちを表します。初夏には母の植えた幾種類もの紫陽花を、秋に入ると花茗荷を活け部屋中を一変させる香りを楽しんで句作をしていた時の母の姿が忘れられません。
我が家から四、五分で大通りに出ると桜並木があり、蕾を探し、満開を見上げ、花ふぶきを肩で感じ、また青葉の頃を過ごします。「私はこの道が大好き。今が一番しあわせ」と言い〈風薫る木々の下道此の暮らし〉を百歳過ぎて詠みました。
母はガスの生活の東京育ち。横須賀に嫁いだ当初は薪から火起こしの朝に始まる一変した生活。一年も経つと太平洋戦争が始まり文盲の義母を支えながら、三人の娘を育て、夫は十年足らず(そのうち数年は病気の夫を支えて)の生活でした。ひとときも気の休まる時が無かったとふり返ります。定年で会社を辞してから、自分の両親を見ながら好きなことに没頭していったのです。その一つに句、歌作りがあり、自らを癒していったのでしょうと思います。(後略)
新納肇子





























































































































































